定点観測

荷物は一秒でも早く手放す方がよい

仕事は溜めると大変だ.

20年前にほんの少し都内でメッセンジャー(自転車便)のアルバイトをしていたことがある.
そこで先輩に教わったことは,「一秒でも早く抱えている荷物を手放すことが大切」ということだった.
メッセンジャーは,A地点で荷物を受け取ってB地点に届けるのが仕事だが,A地点とB地点の間に,C地点によってD地点に運ぶ荷物を受け取るようなことが頻繁にある.まちに書類が飛び交うような時期には,メッセンジャーバッグに3つも4つも荷物が入っていることがある.
荷物を届ける順番は,受け取った順番とは限らない.後で受け取った荷物を先に届けた方が結果的に早いこともある.
荷物が増えるほど,経路はどんどん複雑になるが,「一秒でも早く抱えている荷物を手放す」ことを最優先に考えれば,自然と最短経路が見えてくる.

「定点観測」の執筆を,初めて2日も空けてしまった.
一秒でも早く抱えている仕事は手放した方がいい.
(というわけで,この執筆は10月30日にしている…)

髙岡 敦史

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髙岡 敦史
スポーツまちづくり会社・合同会社Sports Drive 社長 岡山大学大学院教育学研究科 准教授、博士(体育科学) スポーツ経営学を専門とする研究者であり、スポーツまちづくりの現場に多く参画している。近著に『スポーツまちづくりの教科書』(2019年、青弓社)。