定点観測

体調不良も許さないまち

この時期になると毎年,喉や鼻に不具合が生じる.
鼻水が出たり,喉がイガイガしたりして,それがひどくなると片頭痛や肩こりのような症状も出てくる.
季節の変わり目だから体調に変化が出るのは当然としても,花粉症を疑ったり,風邪を疑ったりするのだが,副鼻腔炎の薬を飲んだら収まるから,いずれでもないみたいだ.

しかし,今年はいつもと違う緊張感が漂う.
新型コロナ・ウィルス感染症だ.
私の中ではそうではないと思っていても,ゲホゲホしたり,ダルそうにしていたり,声がおかしかったりすると,周囲からそう疑われているだろうなぁ,と感じる.気軽に風邪も引けない.何とも面倒くさい時代になったものだ.

コロナ禍は,まちの中に,お互いを疑い合う空気をウィルスのように蔓延させている.
寛容さだけは失いたくないものだ.

髙岡 敦史

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髙岡 敦史
スポーツまちづくり会社・合同会社Sports Drive 社長 岡山大学大学院教育学研究科 准教授、博士(体育科学) スポーツ経営学を専門とする研究者であり、スポーツまちづくりの現場に多く参画している。近著に『スポーツまちづくりの教科書』(2019年、青弓社)。