定点観測
理想のまちにほしいもの4:色々な人たちが集う図書館
2021.12.04
4回目は「色々な人たちが集う図書館」.
小さな子どもからお年寄りまで,色々な人たちがそれぞれの目的で集う図書館は,知的好奇心や学習意欲の集積する空間だ.それに呼応する形で蔵書の数が増え,ラインナップが豊かになっていく.そして,利用者数も増えていく.集う人が増えるほど知的好奇心の共鳴は大きくなる.図書館という空間の質は,まちの文化の成熟度の指標のひとつではないかと思う.
大きな建築物としての図書館は,ランドマークとしても,まちなかの回遊・交流拠点としても重要だ.エリアに知的で静謐なイメージをもたらし,知的な風を優しく吹かせる.
そういうエリアには,広めの並木道や古く落ち着いた喫茶店,芝生の公園が似合いそうだ.車道は細くていい.あまり車がびゅんびゅん走っていない方がいい.