定点観測

理想のまちにほしいもの11:川魚が泳ぎ,蛍が飛ぶ小川

第11回は,「川魚が泳ぎ,蛍が飛ぶ小川」.

美しい水辺環境はまちに清涼感をもたらしてくれる.
水草が豊かに茂り,川魚が悠々と泳ぎ,夏には蛍が飛ぶような小川は,子どもたちの遊び場としても貴重だし,その周辺を公園化すれば,まちなかイベントの場として活用できるはずだ.

また,そうした環境の整備はその地域の人たちの協力を必要とするから,コミュニティの創出にもつながるだろう.

農業用水のようなインフラを,単なる産業インフラに留めず,多方面に活用することでコミュニティが重なる場になるだろう.まちを構成するモノを,多様な人々が関わり,対話するトピックやテーマにしていきたいものだ.

髙岡 敦史

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髙岡 敦史
スポーツまちづくり会社・合同会社Sports Drive 社長 岡山大学大学院教育学研究科 准教授、博士(体育科学) スポーツ経営学を専門とする研究者であり、スポーツまちづくりの現場に多く参画している。近著に『スポーツまちづくりの教科書』(2019年、青弓社)。