定点観測

理想のまちにほしいもの15:できるだけ多くの,地産地消の美味しいお店

第15回は,「できるだけ多くの,地産地消の美味しいお店」.

どのまちにも,美味しいお店はあるけれど,地の食材を使った美味しいお店が色々と選択できる,というのは幸福度を高めると思う.もちろん,お酒も地元産がいい.

常々,飲み,食べるものは,そこの土と空気と水でできているものが一番美味しいと思っている.
確かに,星付きのお店の料理は美味しいのだが,どんなものを美味しく感じるかは,どこで食べているかということと連動しているはずだ.

そういう意味で,地産地消はとても重要な価値だと思う.
地産地消がお店の経営にとってもメリットになるためには,その価値が価格に転嫁される必要があるけれど,輸送費や仲介取引コストを下げることで市場で勝負できる価格になるかもしれない.

いずれにしても,美味しくないと話にならないので,地産地消を推進する料理人が安心して活躍できるような消費が必要だ.

髙岡 敦史

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髙岡 敦史
スポーツまちづくり会社・合同会社Sports Drive 社長 岡山大学大学院教育学研究科 准教授、博士(体育科学) スポーツ経営学を専門とする研究者であり、スポーツまちづくりの現場に多く参画している。近著に『スポーツまちづくりの教科書』(2019年、青弓社)。