定点観測

理想のまちにほしいもの19:時代に揺るがない老舗企業と時代を先取る老舗企業

第19回は,「時代に揺るがない老舗企業と時代を先取る老舗企業」.

まちで古くから商いを営む事業者は,まちが積み重ねてきた時間と物語を抱えている.
数十年,百年と変わらない商いを続けてきた企業は,それが抱えてきた時間と物語の純度が高いと感じるし,まちの変化に合わせて事業を変化させてきた企業も,それはそれでまちの写し鏡のようで愛おしい.

しかし,まちの変化はどんどんスピーディーで大きくなっていて,生き残るには,純度を高め続けて変化に揺るがないようにするか,あるいは,時代を先取るしかないだろう.

ベンチャーやスタートアップが元気なことも大切だが,一方で,老舗企業が元気なことも大切だ.まちの本質を継承するものだから.
そういう意味で,時代の変化に揺るがない老舗企業と時代の変化を先取る老舗企業が,まちの時間と物語を抱え続けてくれるとうれしい.

髙岡 敦史

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髙岡 敦史
スポーツまちづくり会社・合同会社Sports Drive 社長 岡山大学大学院教育学研究科 准教授、博士(体育科学) スポーツ経営学を専門とする研究者であり、スポーツまちづくりの現場に多く参画している。近著に『スポーツまちづくりの教科書』(2019年、青弓社)。