定点観測

理想のまちにほしいもの13:豊かな山々と海

第13回は,「豊かな山々と海」.

まちの背景に,人を容易には受け付けない豊かな山並みや多様な自然を抱く海があると,まちが豊かで厳しい自然の只中にあることを毎日感じられる.
日々の天気も,そうした山々と海の影響を強く受けているから,一層,自然の中に生きていると思えるはずだ.

山々や海が豊かであればあるほど,そこに暮らす人間として謙虚になるし,わたしたちの生活基盤である一次産業は豊かになる.
都市部との中間層には里山・里海があるから,自然の保全と活用の最新の実験場にもなるだろう.
アウトドア・アクティビティのフィールドとしても高品質だ.

山や海は人工では作れないから,すでにそれらを抱えているまちは資産として大切にしたいものだ.

髙岡 敦史

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髙岡 敦史
スポーツまちづくり会社・合同会社Sports Drive 社長 岡山大学大学院教育学研究科 准教授、博士(体育科学) スポーツ経営学を専門とする研究者であり、スポーツまちづくりの現場に多く参画している。近著に『スポーツまちづくりの教科書』(2019年、青弓社)。