定点観測
未来構想メモ④:未来のスポーツまちづくりのカタチ
2021.11.30
これまで,「未来構想メモ①:脱成長と心・身体の幸福追求のスポーツまちづくり?(2021.11.28)」,「未来構想メモ②:自給自足・地域循環のスポーツまちづくり?(2021.11.29)」,「未来構想メモ③:地域生態系の中のスポーツまちづくり?(2021.11.30)」と,スポーツまちづくりの未来をふわふわした抽象度で書いてきた.
そこから思い起こされる未来のスポーツまちづくりのカタチを整理しておきたい.
わたしたちは,今の「当たり前」からの離脱が求められるだろうと思う.
当たり前とは,
- 豊かさとは量的なもの
- 成長とは右肩上がりなこと
- 成長は競争をエネルギー源にする
- グローバル資本主義に生きる
- 資源調達は人間社会のために行われる
といったところか.
これらから離脱するスポーツまちづくりは,
- 豊かさとは質的なもの,つまり幸福やウェルビーイング
- 成長ではなく発展.発展は循環と持続可能性が不可欠
- 発展は共生・共創をエネルギー源にする
- ローカルなシェアリングエコノミーに生きる
- 資源調達は地域生態系を保全する形で行われる
といったイメージを基本にしたものになっていくものと想起される.
これらすべての基本イメージには,
インクルージョンの達成と活用
が底に流れていると思う.
結論.
未来のスポーツまちづくりは,人間同士はもちろん,自然環境と人間の関係,自然環境と文化,文化同士が,共生・包摂の関係を結び,異なることや多様であることを活かし合う生態系(エコシステム)を構成することに向かうだろう.
では,これから具体的に何をしていくか?
今から動き出さないと間に合わない.